Judge 足立の観戦日記

PRIDEのジャッジでおなじみの足立氏が、実際に見た試合の感想
や情報を提供する場所です。記事ではわからない情報も満載です!


6月26日 NEW
さいたまスーパーアリーナにて、PRIDEミドル級GP準決勝が盛大に行われた。
僕はジャッジなので、お昼過ぎには会場入り。
16時開始なのに、すごい人出だ。
14時から、運営本部でジャッジミーティングがあった。
僕は第3試合、第5試合、第7試合、第8試合にジャッジで入った。
しかし、いつもながらPRIDEの演出はライブ感があって最高にエキサイティングだ!

第1試合
セルゲイ・ハリトーノフvsペドロ・ヒーゾ×(1R 2分 KO)
開始からお互いにスタンドで決着をかけるように、けん制から激しく打ち合い。しかし、UFCでは
絶対的にストライカーとして自信のあるヒーゾの打撃は、ハリトーノフに通じない。上下に打ち分
け、きれいにスウェイでかわしてストレートパンチを炸裂させる。ヒーゾは次第に劣勢となり、左
目上をカットして流血。最後はハリトーノフが豪快にKO勝利!こんなに差があったのかと痛感。

第2試合:
マウリシオ・ショーグンvsホジェリオ・ノゲイラ×(3R 判定3-0)
予想とおりにレベルの高い接戦だった。わずかにショーグンの打撃の方が相手にインパクトを与え
た差でしかなかった。判定で3-0でショーグンの勝利。このショーグンって、ムリーロ・ニンジャ
の弟なんだよね。シュートボクセは強いね。

第3試合:
×イゴール・ボブチャンチンvsアリスター・オーフレイム(1R 1分20秒 フロントチョーク)
やっぱり懐の深い選手には分が悪いボブ。ほぼ持ち味が出せずに試合が終わってしまった感じ。アリ
スターの打撃を防ぐために前のめりになり、がぶられたところでフロイントチョーク。しかも、ボブ
は高速タップだった!アリスターは腕が長いから錯覚で細く見えるだけで、実際は凄い体してるよ。
膝蹴りも冴えてたし、本当に身体能力の高い選手だし勢いがあったね。

第4試合:
ミルコ・クロコップvsイブラヒム・マゴメドフ×(1R 3分53秒 KO)
まさにミルコの横綱相撲だった。マゴメドフは1発のパンチも当てられず、ミルコはスパーリングで
もしているような感じにすら見えた。“ビシッ”とミルコのミドルキックが気持ちいい音を立てて
マゴメドフの右わき腹を直撃!パンチもかわしつつ、ストレートを入れている。最後はミドルがわき
腹に刺さり、たまらずダウン。ミルコの貫禄勝ち。
試合が終わり、マイクを持ったミルコは、ヒョードルをリングに上げて正式に挑戦表明。高田延彦
本部長が目の前で承諾する形になった。

第5試合:
田村潔vs滝本誠×(3R 判定3-0)
終始試合を仕掛けていた田村がローキックを何発も炸裂。滝本は途中、拳を痛めたようで手が出にく
くなる。今回の田村は冷静だった。しかし、逆に冷静すぎたかも知れない。3Rは滝本がラッシュして
寝技も仕掛けたが、時すでに遅し、といった感じ。

第6試合:
ボドリゴ・ノゲイラvsパウエル・ナツラ×(1R 8分38秒 KO)
4年間公式試合無配の英雄ナツラ。意外にも柔道議を着用せずシェイプされた体が目についた。緊張感
のあるスタンドから寝技に移行。ポジショニングはさすがにナツラだ。でも、ナツラは上になったとこ
ろで決めることができない。徐々にスタミナがなくなってしまい、口をあけて汗だらけのナツラ。ノゲ
イラは攻めさせておいて、最後は上からパウンドでナツラを殴りまくり!終わってみればノゲイラの快
勝。しかし、このナツラは近い将来、適応したら怖い選手になると実感した。負けてもさすがゴールド
メダリスト。

第7試合:
×桜庭和志vsヒカルド・アローナ(2R 5分 ドクターストップ)
リングに上がった桜庭の両膝のテーピングが気になった。とても緊張感のある試合で、ジャッジしなが
ら手に汗を握ってしまった。。。スタンドの攻防からグランドにつなぐ中で、アローナの蹴り足のつま
先が桜庭の目尻をカットして流血。タイムを取って試合続行になる。あっ、アローナは指で桜庭の傷口
を広げようとしている?アクシデントか故意なのか?その後、立っても寝ても活路が見出せす、桜庭の
コンピュータが狂ったのか、残念な結果に。気持ち的には体調が良いと語っていたが、本当にそうだっ
たのだろうか…。心配であった。しかし、アローナはアブダビ無差別級王者は伊達じゃなかった。でも
、サクだからこんなにもエキサイティングな試合になったんだと思う。

第8試合:
×中村和裕vsヴァンダレイ・シウバ(1R 5分24秒 KO)
急成長の中村が挑むは絶対王者のシウバ。青の半そで柔道着で入場した中村。おっと、そのナイスな髪
形は原宿のpeek a booでカットしているらしいぞ。(余談だが自分と同じところである)
さて試合だけど、本当に当てるのがうまい中村は、シウバに一歩も引かずに打撃で正面から打ち合う。
凄いぞ中村!しかし、さすがはチャンピオンのシウバだ。冷静さを失うことなく、熱くなっていった中
村は、途中に胴着を脱いでシウバと殴りあう。シウバの左右の連打で劣勢になると、倒れたところで一
気にラッシュ!最後はシウバがパウンドで殴り続けて中村から勝利!
中村は残念だったけど、シウバは試合運びも上手くなったよ。
こうなったら、ダッチサイクロンのアリスターとの決勝がぜひ見てみたいね。

6月8日

昨日、RISEの主催者、伊藤会長ターゲットというジムをアシュラをはじめ関係者と訪問した。

巣鴨には久しぶりに寄ったけど、思っていたよりも住みやすそうだ。

さっそく巣鴨が気になったので、不動産屋に立ち寄ったりしてみた。。。

「ううーむ、住んでも良いかも。。。」と思うほど、交通の便も良いし、環境も良かった。

さて、ジムで会長の伊藤氏を待つことになった。

待つこと数分、眼前に現れた伊藤氏はスーツ姿でイタリアの伊達男の雰囲気で、格闘家らしからぬスタイルと格好良さでびっくりした。天は二物を与えすぎた!しかも、超ナイスガイ!!

伊藤氏は現役時代のキックでの実績もさることながら、教えるのが上手い事で定評がある。

ここは練習環境が整っており、会長の伊藤氏自らミットを持ってアドバイスをしている。今月の19日(日曜)RISEというキックのイベントがディファ有明で開催される。

選手層も厚く、これからK-1で活躍しそうな選手がたくさん出る登竜門のようなイベントだ。

ダイヤモンドの原石が発掘できる大会なので、皆さんもぜひ会場に足を運んで見てください。

さて、アシュラとカフェでお馬鹿なトークを終えた後、渋谷でベースボールマガジン社と打ち合わせ。

「コーチングクリニック」というトレーナー必読書の月刊誌に短期連載の話。

体幹部を鍛えるトレーニングを紹介してほしいという。

打ち合わせの半分以上は、全然関係のないくだらない話ばかりでした(笑)

6月5日

昨日、某所にてK-1関係者とミドル級についてミーティングをした。

今、練習を見ているのは見ているのは新人のASH-RAと、次世代ホープの小次郎

この数ヶ月で二人ともメキメキと力をつけている。

このあたりのプロ格闘技選手ともなると、威力があるのでミットを持つ手も疲れが激しくなる。

アマ選手でも100kgの選手の蹴りやパンチもどうということはないと感じるが、体の使い方のうまい選手は体重が軽くても効率的にダメージを与えることができるということだ。

K-1MAXの選手の体重は70kg台。

一方、僕は体重が71Kgに減ったとはいえ、ベンチプレス150kgくらいはまだあげる筋力。

ずっと彼らのミットを持ち続けていると、自分のトレーニングに支障が出るくらい疲労感が残る。

小次郎のミドルキックはバットで受けて腕が痺れるような衝撃。

ASH-RAのミドルキックは、鞭の様にしなり肩が抜けるような衝撃。

ともに同じミドルキックでも蹴り方が異なるだけで、受ける衝撃はまるで違う。

小次郎の次の試合は、618IKUSAゼップ東京大会、K-1日本代表戦の準優勝者、新田明臣選手。

ASH-RAは8月後半の予定。

ともにK-1ミドル級の次世代として頑張って欲しいと願っている。

さあ、来週も練習だ!

5月23日

PRIDE武士道 其の七

有明コロシアム

PRIDE武士道にジャッジとして参加してきました。

全体的に外人選手のビッグネームはないものの、純潔な80kg以下のウェルター級日本人選手を育てようと始まったコンテンツ。

僕は第3、4、5、9試合、メインの第10試合にジャッジをしました。

試合内容は見ごたえがあるものが多く、特にメインの五味選手の試合で盛り上がりました。ちょっと、五味選手の試合後のマナーで少し後味が悪い結果となってしまったのが少しだけ残念・・・。

第1試合
 ×前田吉郎vsチャールズ“クレイジーホース”ベネット○

 曲者ベネットとMMA連勝中の前田。前田はベネットの挑発にカッとなって打撃で顔面ばかりを狙う。ボディと顔面の上下で狙い分けるベネットの罠にはまり、フック一線! 前田はバッタリと横の姿勢で倒れる。そのまま意識を失い立てない前田。意識確認で自分の名前が思い出せないのか、ドクターも心配して彼の元へ集まる。その後の経過もよく、大事には至らず。よかったぁ・・・

第2試合
 ×TAISHOvsジェンス・パルヴァー○

 この試合は後輩の木村サミオ君のレフェリーデビュー。リング印前から緊張してたよね。さて、打撃と寝技もバランスの良いパルヴァーの打撃の前に、TAISHO敗れる…。っていうか、よそ見をしている本の少しの瞬間に倒れていた…。あとでVTR見たら、止めるタイミングはばっちりだったよ、木村君!

第3試合
 ×三島☆ど根性ノ助vsイーブス・エドワーズ○

 修斗の新人時代から注目していた三島とUFCで活躍中のエドワーズ。緊張感おあるスタンディングの探りあいから始まった。しかし、コンディションが悪かったのか、身体にいつもの張りのない三島は気を抜いた瞬間にエドワーズの電光石火の回転式腕十地固めを決められて敗れる。武士道ではあまり本領発揮できず残念…。がんばれ!MISIMA!

第4試合
 ×小見川道大vsアーロン・ライリー○

 柔道の猛者、吉田道場の秘密兵器、小見川選手の初登場!プロ向きといわれる必殺の寝技を見せることができるか期待された。はじめはスタンディングの姿勢から出足払いで倒すなど期待をうかがわせる。しかし、打撃に慣れていないためか、顔面のガードが甘く徐々に当たっていく。そして、ライリーの右ハイキックが顔面に(顎かな?)もらってKO負け。MMAの厳しい洗礼を受けた。

第5試合
 ○桜井マッハ速人vsミルトン・ヴィエイラ×

 体重を絞って調整した桜井の身体がすごい!真剣にこの試合に挑んでいる姿勢が評価できる。両者の高度な寝技合戦で見ごたえもあり、2ラウンドになると桜井の打撃がヒットするようになる。判定で3-0で桜井勝利!

第6試合
 ○郷野聡寛vsクラウスレイ・グレイシー×

 GRABAKAの大物、郷野とグレイシー一族の血を引くクラウスレイ。鋭い打撃を冷静にさばいて逆にパンチを当てる。打撃がうまいぞ、郷野!相手もうまかったけど、最後のラウンドには顔へのジャンピングストンピングが決まるなど総合的な印象は郷野。判定で郷野勝利! 

第7試合
 ○川尻達也vsキム・インスク×

 修斗との現役チャンピオンがついに初登場!うーん、実にシェイプされた身体をしている。対するは韓国MMAのキム。彼にはちょっと荷が重いかもなぁ。川尻の打撃で圧倒されてセコンドがタオル投入。川尻が余裕のTKO勝利! 

第8試合
 ○長南ピラニアン亮vsニーノ“エルビス”シュンブリ×

 僕が一番注目したカード。寝技のデパートで軟体動物のニーノと連勝街道ばく進中で人気急上昇の長南の対決!ん?珍しく上だけ柔術着を着ているニーノは長南の打撃を警戒してか、寝技に引き込むが疲れているように見える。寝技でのポジション争いも長南は引けを取らず、長南の判定勝ち!

第9試合
 
×美濃輪育久vsフィル・バローニー○

 武士道4連勝中の美濃輪に対するはUFCで活躍中のハンマーハウスのマッチョマンバローニー。体格差はあっても全く引けをとってない美濃輪は果敢に打撃からタックルと寝技で筋肉バローニーに有利な試合運び。バローニーは5分過ぎからガス欠状態で少しヘロヘロ。だが、2Rは何を思ったのか、美濃輪は打撃のみでバローニーに真っ向勝負を挑む。最後は体重とパワーで勝るバローニーのパンチで美濃輪ダウン。買ったバローニーもヘロヘロ状態。1Rは完全に美濃輪リードだったのに、なぜ戦法を変えたんだろう?うーん、残念だけどプロだなぁとも感心した試合だった。

第10試合
 ○五味隆典vsルイス・アゼレード×

 武士道無敗の五味に挑むのは、打撃のスペシャリスト、シュートボクセ期待のアゼレード。コイツの打撃技術はすごい!的確に五味に当てていく。あっ、2段蹴りのハイキックが五味の顔面にヒット!危ない!徐々に劣勢となっていく五味。PRIDE武士道はまって以来のピンチ?しかし次の瞬間、会場は奇跡を見た。五味は攻められながらもチャンスをうかがっていた。アゼレードが打撃で攻めた瞬間、五味の的確な右フックがアゼレードの顔面を捉えて劇的な逆転KO勝利!凄いぞ、五味!君はスーパースターだ。

でも、レフェリーの制止後にもかかわらず、相手を殴ぐり続けたのでシュートボクセのセコンド連中は激怒してリングで大暴れ!自分もリングに上がって制止に参加。試合は盛り上がったんだけどなぁ。



4月25日
去る4月23日、大阪ドームにて
「PRIDEミドル級GP開幕戦」に参加してきました。
観客は45000人の満員!
注目すべき近藤vsボブチャンチン、ノゲイラ弟vsダン・ヘンダーソンなどほか数試合をジャッジングしてましたが、全体的に引き分けの試合が多くて、観客的にはどう映ったか心配でした。
アリスター・オーフレイムがビクトー・ベンフォートにフロントチョークで勝ったのには驚いた!
ジャクソンは、試合開始のショーグンの膝蹴りでアバラを折ってしまったようです。残念…。
さて、僕が担当した第3試合ボブチャンチンと近藤の試合ですが、ボブチャンチンのアグレッシブな打撃に近藤の精密なショートパンチの対決を期待したのです
が、近藤の打撃を警戒したのか、グランドで勝負するという意外な試合運びでした。
それでも、グランドでの技術の攻防に格段の成長の後は見えましたが、観客はスタンドの打ち合いに期待していたと思います。
メインの吉田vsシウバは接戦して面白かったけど、実はシウバは前日から風邪を引いていて体調不良。
リングに上がった肉体は、いつもの張りもなかったなぁ。


4月4日
というわけで、昨日4月3日は
PRIDE武士道横浜アリーナ大会
僕はジャッジなので、リングサイドから観戦しました。
ヒョードルの実弟、アレクサンダーが体格差に勝るモラエスに全てパンチを当てて秒殺KO勝ち!
美濃輪vsアイブルのクレイジー対決は、美濃輪のアンクル・ホールドで勝利!彼の勝利のパフォーマンスが楽しかった。
メインのヒョードル対高坂は見ごたえがありましたね。
高坂選手は出血がひどくてドクターストップにより惜しくも負けてしまいましたが、彼ほど臆せず果敢に挑む日本人ファイターにはもっと活躍してほしいですね。
しかし、ヒョードルは、一発の重みのあるパンチに加え、攻撃の回転力もあるのでなかなか取れないし逃げ方も巧い。寝技のディフェンスが出来て打撃に勝っているファイターが彼を倒せるだろうなぁ。マーク・ハントは寝技がダメだから勝てないかもしれないけど、ぜひ打撃戦を見てみたい。
大阪で開催するPRIDEミドル級グランプリも楽しみですね。僕的には、体重を絞ったボブチャンチンとシウバの試合が見たいね。あの階級でボブチャンチンの破壊力は脅威だよね!


3月28日
先日3月26日、
K-1の新コンテンツ、ヒーローを観戦してきました。
大山君、古豪バレンタイン・オーフレイムからのヒールホールド勝利、おめでとう!
須藤元気ちゃんも良かったね。
僕の友人や生徒が勝利してくれて良かった。
逆に、秋山選手や宇野君はとても頑張ったけど、残念でした。
短い準備期間だったけど、とても楽しめました。
大会もこれからはPRIDEとの差別化を演出しないといけないだろうなあ。


2月26日
K-1という大きな舞台には、経験が必要ですね。
新田君、おめでとう!
素晴らしい活躍ぶりでした。
まだまだ現役で活躍して欲しいと思います。
全力で戦ってくれてありがとう!
小次郎君、健闘お疲れ様。
ASH-RA、まだまだこれからがんばろう!
セコンドに付いてくれた大山君、千島さん、ありがとう。
佐々木さん、谷川さんありがとうございました。
皆様、応援ありがとうございました。